平成30年度マンション総合調査結果について
国土交通省は、管理組合や区分所有者のマンション管理の実態を把握するための調査を約5年に一度行っています。(前回調査は平成25年度)この度、平成30年度調査の結果が公表されましたので、気になった点をいくつか取り上げたいと思います。
マンション居住の状況
永住意識・・・マンション居住者の永住意識は高まっており、平成30年度調査において「永住するつもり」が過去最高の62.8%(前回調査より+10.4%)となっています。
世帯主の年齢・・・居住者の高齢化が進展し、70歳代以上の割合は22.2%(前回調査より+3.3%)で、完成年次が古いマンションほど70歳代以上の割合は高くなっており、昭和54年以前のマンションにおける70歳代以上の割合は47.2%となっています。
賃貸戸数割合・・・賃貸住戸のあるマンションの割合は74.7%(前回調査より-3.1%)で、完成年次が古いマンションほど賃貸住戸のあるマンションの割合が高くなる傾向が見られます。
空室戸数割合・・・空室があるマンションの割合は37.3%(前回調査より-3.6%)で、完成年次が古いマンションほど空室がある割合が高くなる傾向が見られます。
マンション管理の状況について
計画期間25年以上の長期修繕計画に基づく修繕積立金の設定・・・計画期間25年以上の長期修繕計画に基づいて修繕積立金の額を設定しているマンションの割合は53.6%(前回調査より+7.6%)となっています。
修繕積立金の積立状況
修繕積立金の積立状況・・・計画上の修繕積立金の積立額に対して現在の修繕積立金の積立額が不足しているマンションの割合は34.8%であり、計画に対して20%超の不足となっているマンションの割合は15.5%となっています。
ポイント
住宅購入にあたり、中古マンションの購入を考える方も多いと思います。実際に物件を内見し、マンションの外観や室内の使用状況、リフォーム内容等は必ず確認すると思いますが、①長期修繕計画が作成されているか、②その計画に基づいて修繕積立金の額が設定されているか、③その計画上の修繕積立金の額に対して積立額が足りているかなど、修繕積立金に関する事項についても確認し住宅選びの重要ポイントの一つにしましょう。
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